辻整形外科クリニック
PAINFUL LESIONTSUJI ORTHOPAEDIC INSTITUTE
俗に言う、四十肩・五十肩(=肩関節周囲炎)には軽いものもあれば、重症のものもあります。よく、知り合いが四十肩・五十肩で半年ほどで自然に治ったので自分もそのまま自然に治るのを待っていたという患者さんがいらっしゃいますが、放置して悪化する場合もあります。自分で肩が上がらないのを自覚するようになった方や、病院でレントゲン写真を撮った結果、この写真のように、丸い上腕骨頭の上に肩峰という先のとがった小さな骨の先が、直接、下にある丸く見える骨頭にあたるようになった方は、腱板断裂関節症 (cuff tear arthropathy) といって、単なる肩関節周囲炎や肩腱板断裂とは違い、腱板の断裂と共に肩峰の先端の尖った部分と骨頭があたって関節軟骨を傷めている場合があり要注意です。